読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

豚々拍子

コンピュータ・クラウド情報について書いています。

国内クラウド市場2015年度に1兆円突破。2020年には3兆円超えに。

日本国内のクラウド市場2015年度(2015年4月〜2016年3月)実績と2020年度までの予測が、MM総研によって発表されました。2015年度時点での市場規模は1兆108億円でしたが、2020年度までには3兆円を超えると予想されています。需要拡大にはどういう背景があるのでしょうか。

f:id:blackwatcher:20161224114317p:plain

国内クラウド市場は1兆円を突破 « ニュースリリース | 株式会社MM総研

クラウド市場の調査結果

今後のクラウド市場を押さえておくには、ポイントは下記になります。

■ 2015年度の国内クラウド市場規模は1兆108億円、2020年度には3兆円を超えると予測

■ クラウドのセキュリティに対する不安イメージが低下

■ IaaS/PaaS領域ではAWSとMicrosoft Azureが顧客獲得で競争

調査結果はクラウドサービスを導入済みまたは導入を検討している法人計1,373社にアンケートしたものです。2015年度の国内クラウドサービス市場は前年度比33.7%増の1兆108億円となり、はじめて1兆円を突破しました。

企業内の既存システムにおけるクラウド移行が加速しており、2018年度には2兆円超え、2020年度には3兆円を超えると予想されています。

f:id:blackwatcher:20161224114715p:plain

需要拡大の背景には、クラウドサービスに対するセキュリティ面の不安が和らいだことがあるようです。セキリティの対応力向上により、ユーザーの認識が変化しました。

またこのように需要が伸びる市場であることから、クラウド事業者間の競争は引き続き激しくなっています。メインプレイヤーのAmazon Web ServiceとMicrosoft Asureがしのぎを削っています。

AWSとMicrosoft Asureの顧客獲得競争

パブリッククラウドのIaaS/Paasを基盤として活用している法人が利用するサービスでは、「Amazon Web Service」が34.1%と最も多く、ついで「Microsoft Azure」となっています。ただ、Microsoft Azureの追い上げがあることから、AWSの利用率は相対的に低下傾向です。下記はアンケート結果になります。

■パブリッククラウド(Iaas/Paas)利用サービス(n=223、複数回答)

  • 1位 Amazon Web Services(34.1%)
  • 2位 Microsoft Azure(20.2%)
  • 3位 Google Cloud Platform(10.8%)
  • 4位 FUJITSU Cloud IaaS/PaaS(10.3%)
  • 5位 さくらのクラウド(9.0%)

パブリッククラウド(Iaas/Paas)検討サービス(n=129、複数回答)

  • 1位 Microsoft Azure(25.6%)
  • 2位 Amazon Web Services(20.2%)
  • 3位 FUJITSU Cloud IaaS/PaaS(16.3%)
  • 4位 IBM Bluemix(13.2%)
  • 5位 Google Cloud Platform(10.9%) 

■ホステッド・プライベートクラウド利用サービス(n=390、複数回答) 

  • 1位 Enterprise Cloud(NTTコミュニケーションズ)(19.2%)
  • 2位 FUJITSU Cloud IaaS/PaaS(18.2%)
  • 3位 IBM Bluemix(17.2%)
  • 4位 KDDI クラウドプラットフォームサービス(13.8%)
  • 5位 NEC Cloud IaaS(13.6%)

ホステッド・プライベートクラウド検討サービス(n=151、複数回答)

  • 1位 IBM Bluemix(15.9%)
  • 2位 FUJITSU Cloud IaaS/PaaS(15.2%)
  • 3位 NEC CLoud IaaS(14.6%)
  • 3位 SmartCloud(NTTコムウェア)(14.6%)
  • 5位 Enterprise Cloud(NTTコミュニケーションズ)(13.9%)
  • 5位 KDDI クラウドプラットフォームサービゥ(13.9%)

パブリッククラウドのアンケートにて利用中と検討中の上位2社が逆転しているのは注目ですね。今後の両社の戦略は見ものです。

MM総研は上記の結果を踏まえ、クラウド市場においては、スケールメリットを活かすグローバルベンダーが上位を占める一方、国内ベンダーはプライベートクラウドの領域で生き残りをかける構図が鮮明になっていると評しています。

参考記事

国内クラウド市場、2015年度は1兆円を突破していた。2020年度には3倍の3兆円超えに。利用しているクラウドの1位はAWS、Azureが追い上げ中。MM総研 - Publickey

おすすめ記事

Salesforce、データ管理プラットフォーム『Krux』を組み込んだ新しいマーケティングクラウド新機能を発表