豚々拍子

コンピュータ・クラウド情報について書いています。

データセンターとは?Googleの事例を交えて解説

クラウドに情報を預けたり、サービスを利用したりする機会が増えましたが、それらのデータはどういった場所に保管されているのか、ご存じない方も多いのではないでしょうか。ITの基礎知識として、クラウドサービスの要であるデータの保管場所、「データセンター」について、Googleの事例を交えながらまとめてみました。

f:id:blackwatcher:20161231085451p:plain

実はあまり知られていないデータセンター

データセンターを理解する上でまず知っておきたいのが、データセンターの全体像です。データセンターは、データを保管する「サーバ」が置かれているわけですが、そのサーバ環境を取り巻く要素をレイヤーで表すと下記のような図になります。

f:id:blackwatcher:20161231072637p:plain

データセンターはもちろん建物なので、まず土地があり、その上に建物が建ちます。重要なのはここからで、次の「ファシリティ、コネクティビティ」です。この2つがデータセンターの提供するメインのレイヤーになります。

ファシリティ、コネクティビティ」とは、建物内にインターネット回線を引き、電力を供給し、サーバを格納するためのラックを設置する一連のことを指します。ラックにはサーバやネットワーク機器などの「サーバハードウェア」が設置され、その上にLinuxやTomcatといった「OS、サーバソフトウェア」がインストールされます。さらにデータベースや監視ツールのような「ミドルウェア」が導入され、一番上位に「アプリケーション」が稼働する、という構造になっています。

 

データセンターの役割

サーバを取り巻く環境は、上記のようなレイヤー構造になっているわけですが、 その中でデータセンターが担う役割が「ファシリティ、コネクティビティ」です。インターネットデータセンター(IDC)と一般的に呼ばれており、ユーザーが「データセンター」と聞いて思い浮かべる建物を指します。

私たちが普段よく使うGmailやGoogleカレンダーのデータも、このデータセンターに置かれたサーバに格納されています。

またデータセンターの中でも、提供するサービスに違いがあったりします。データセンターをサービスとして提供するIDC事業者の基本路線は、「ファシリティやコネクティビティを整備したIDCを、ハウジングサービスとして提供する」ことです。ハウジングサービスとは、整備したスペースと回線を貸し出すサービスのことで、コロケーションともいったりします。

また「サーバハードウェア」や「OS、サーバソフトウェア」の導入、運用まで引き受けるサービスのことをホスティングと呼びます。一般的によく利用されるレンタルサーバサービスなどはホスティングの一類型です。

その他、Googleのようにデータセンターを自社で抱えながら、その仕組を活かしてクラウドサービスを提供する役割もあったりします。

 

データセンターの提供サービス:

  • サーバー設置スペースを貸し出すコロケーション
  • サービスデータセンター事業者が所有するサーバーを顧客に貸し出すホスティングサービス
  • ネットワークを通じてサービスの形で必要に応じて利用するクラウドコンピューティングサービス 

 

サービス提供者の事業形態にもよりますが、たとえばGoogleのデータセンターは、世界中のユーザがいつでもどこでもアクセスするため、24時間安定稼働する必要があります。そのために、施設の安全性を担保するとともに、単に処理能力を向上させるだけでなく、データの分散配置をして冗長性を確保し、データ保護を徹底する努力がなされています。

 

Googleのデータセンター

Googleはデータセンターの内部を動画で公開しています。Google独自の工夫が詰まったデータセンターをぜひご覧ください。

Inside a Google data center

Google Data Center 360° Tour

 

動画からもわかるようにGoogleは巨大なデータセンターを抱えており、さらに同様の施設を世界中に配置し、同社の強みとしています。この強みをさらに強化するため、自社のサービスをより快適にユーザーが利用できるよう、データセンター間のスムーズのやり取りを実現するネットワークインフラの構築にも力をいれています。

下記にその例を記載しています。(紹介文はGoogle Cloud Japan公式ブログより)

 

日米間を結ぶ長距離光海底ケーブルFASTER

このFASTER ケーブルシステムは、日米間を 60 Tbps(テラビット / 秒)の帯域幅で結び、Google はそのうち 10 Tbps までアクセスできます。

 

ロサンゼルスと香港を直接結ぶ超広帯域の海底ケーブル

Pacific Light Cable Network(PLCN)と呼ばれるこの新ケーブルシステムでは、総延長 1 万 2,800 km にわたって光ファイバ ケーブルが敷設され、太平洋横断ケーブルとしては最大となる 120 Tbps(テラビット / 秒)の帯域幅が提供される見通しです。

 

上記の他に、Google専用のネットワーク接続ポイントであるEdge Points of Presence(PoPs)は、世界を横断して90以上も存在します。それぞれが高速でつながることで、地球規模の安定したネットワークが可能になっています。 

データセンターは、インターネットを利用する多くのユーザが情報を預けておくための場所という理解だけでなく、Googleの事例からも分かるように、企業の強みとしての側面もあることを覚えておくとよいかもしれません。

 

参考記事

そもそも、データセンターとは何をするところなの? (1/3):EnterpriseZine(エンタープライズジン)

Google Cloud Japan 公式ブログ: おしえて ! くらうど先生 #02 データセンターとは?

 

おすすめ記事

【SaaS】コラボレーションサービスまとめ。Slack・Box・Intercomなど

【仕事効率化・便利ツール】おすすめのChrome拡張機能13選

【作業効率化】Windows 10 向け便利なおすすめアプリ10選