2015年12月時点ではAMP対応は検索結果のランキングシグナルに含まれるとされていましたが、現時点では含まれていないようです。(2016年2月26日時点)
《参考》
Google: AMP Not Yet A Search Ranking Signal
SEMRでは、以下の様な意見が挙がっていました。
AMPに対応することも、モバイルフレンドリーを実現する方法の1つではあるが、少なくとも現時点で AMP に対応したサイトを制作することが検索順位でプラスに作用することはないとのこと。とはいえ、AMP は Google のための規格ではなく、Twitter など他のサイトも AMP 対応の意向を表明しているので、SEO という狭い視野でなくウェブのトレンドとしてどう変化していくか動向を見極めて判断するといいだろう。
Google、AMPページ対応はランキングシグナルとして使用せず ::SEM R (#SEMR)
英語ではありますが、以下の動画にて詳細を確認できます。
ミューラー氏は現時点において、ランキングシグナルとして使っていないと明確に回答している。
"At the moment, it(AMP) is not a ranking signal.""Just AMP itself is not something that we have a ranking signal at the moment"
AMPについて
ランキングシグナルに含まれないとはじめてしまいましたが、そのそもAMPとは何かについて知りたい方は次の記事を参考にしてみてください。Googleの2名の社員がAMPについて解説してくれています。
AMP(アンプ)と呼ばれるプロジェクトは、スマートフォンで閲覧するモバイルサイトの表示速度を従来のサイトよりも高速化させることを目的としたもの
グーグル、“ページ表示が遅い”を解消する「AMP」プロジェクト--7秒が1秒に短縮 - CNET Japan
日本の対応企業
AMPの対応ページがあまりみられないことから、現時点では表示条件が厳しいという意見が出ています。
噂より1日早く、AMP対応のモバイル検索をGoogleが一般公開 | 海外SEO情報ブログ
もしAMP対応ページを見てみたいという方が以下のキーワードをモバイルで検索してみてください。⚡マークがついているページがAMP対応ページです。
朝日新聞
毎日新聞
産経新聞
体験した感想
検索結果のからページをクリックすると、ほぼ瞬間的に表示されユーザーとしてはストレスフリーに記事を読むことができます。1度体験してしまうと、他のサイトでのんびりロードを待つのは結構ストレスです。個人的にはSmartNewsの「すぐ読む」より早く感じました。
ランキングシグナルに含まれないとされていますが、ニュース自体は検索結果の上部に表示されます。もしAMPページと非対応ページがそこに表示されている場合、はやりユーザーはAMPページに流れる気がします。今後の普及はかなり可能性が高いのではないでしょうか。
またAMPはGoogleとTwitterなどさまざまなウェブサービスが協力的に進めているプロジェクトのため、今後他のサービスに展開される可能性もあるのではないでしょうか。そうなった場合、ますますAMP対応の重要性が増してきます。SENRで述べられていたように、SEOというよりweb全体のトレンドとして捉えた方が良い気がします。
最後に
いかがでしたでしょうか?ユーザーにとっては記事の閲覧がしやすくなり、ますますモバイルに頼ってしまう生活になりそうですね。企業としては、新しいテクノロジーへの適応が日々求められる時代になっています。正直AMPが今後確実に流行るとは言い切れないですが、試しに対応してみるという体当たり精神で望むことも重要なのではないでしょうか。