企業向けIT製品を多数生み出し、多くのユーザを抱えるアトラシアン(Atlassian)。次々と企業が導入するプロダクトの魅力はどうやって作られているのでしょうか。今では日本法人もあり事業を拡大しているアトラシアンの魅力についてまとめてみました。
Atlassian | ソフトウェア開発およびコラボレーションツール
アトラシアンとは
アトラシアンはシドニー発の法人向けサービスを提供するIT企業です。主にソフトウェア開発者を対象とした製、プロジェクト管理ツールJIRA、コードベースの作成を支援するCrucible、FishEye、Bamboo、Clover、Wiki機能が人気のConfluenceなど多数のITサービスを提供しています。また、アジャイル開発に役立つツール開発に注力し、アトラシアン自らもアジャイル開発を実践していることで知られています。
設立背景
2002年、オーストラリアのニューサウスウェールズ大学在学中に出会ったマイク・キャノンブルックスとスコット・ファーカーによって設立されました。全世界に2万を越える顧客をかかえており、現在ではサンフランシスコ、アムステルダム、日本にオフィスがあります。日本オフィスは2013年に設立され、本格的に日本市場への進出を果たしました。
日本オフィス設立に合わせて、Confluence、Bofireなどオンデマンドサービスとして人気のある「アトラシアン オンデマンド」の日本語版も正式リリースしています。
買収歴
アトラシアンは過去に多くのエンタープライズ向けサービスを買収しています。バージョン管理システムのMercurial、ウェブベースのホスティングサービスBitbucketなどアトラシアンのビジネスモデルに近い企業を中心に、自社の傘下に置いてきました。直近ではステータスコミュニケーションプラットフォームStatus Page、そして人気の絶頂にあったプロジェクト管理ツールTrelloなども買収しています。
We're thrilled to announce plans to add @trello to our product family! More at https://t.co/Q33GznaUfc pic.twitter.com/GWJc4xtzX7
— Atlassian (@Atlassian) 2017年1月9日
Trelloの買収額は4億2500万ドルにのぼり、今後はアトラシアンの製品であるJIRAやConfluenceと統合されていく見込みです。
Trelloは、カンバン方式をベースにしたタスク管理ツールをサービスとして提供するベンダ。同名のサービスである「Trello」は、シンプルで分りやすく、チームにおけるタスク管理やプロジェクト管理、ワークフローなどが実現できるサービスとして注目されていました。
※Trelloの画面例
アトラシアンの競合他社
アトラシアンの競合となる企業はどういったところでしょうか。真っ先に名前が上がるのは「Slack」です。Slackもアトラシアンと同様エンタープライズ向け製品を主軸としたビジネスを行なっており、世界中で急速にユーザを獲得しています。また買収・投資にも積極的で、Slackの提供するプラットフォームに多くのアプリを公開させ、その企業に対し投資を行っています。
参考記事サイト
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