企業のマーケティング活動において、データの重要性は日々増してきています。データマイニングや機械学習、ビッグデータ。データウェアハウスやBIなど、専門的なスキルから最新のテクノロジーを理解することで、マーケティングをよりよい成果に結びつけることができます。自社データをマーケティングに活用することで、売上を伸ばすことに近づくことは間違いありませんが、他社や第三機関の提供するデータを利用することも可能です。この記事では、企業が利用できるデータの種類とその特性、利用状況について解説します。
企業のマーケティングに役立つ3つのデータ
企業がマーケティングに使うデータには3つの種類があります。
ファーストパーティデータ
1つめが自社の営業活動を通して集めたデータであるファーストパーティデータ。例えば、ニュースレターやダイレクトメールを使った顧客の購買率などです。自社の商品に対する顧客の反応を集めたものなので、他の自社商品のマーケティングに役立てやすいデータです。
セカンドパーティデータ
他のブランドやパブリッシャーから売買可能なファーストパーティデータです。自社のファーストパーティデータに欠けた情報を入手することでマーケティングに役立てます。
サードパーティデータ
サードパーティデータは、データ収集を専門的に行う期間のデータを指します。様々な収集方法で集めたデータが、ブランドやパブリッシャーに対して販売されているデータになります。
各データの利用状況
マーケティングの利用データは3つありますが、それぞれの利用状況はいかがでしょうか。その答えが下記のグラフになります。
上から順に、記載されている項目は下記のとおりです。
- 顧客への最も有益なインサイト
- 利用に当たって、財務的な説明が立ちやすいもの
- 顧客生涯価値(LTV)の上昇に役立つもの
- データソースとして最も利用が増えているもの
全体的にサードパーティデータの活用の少ないことが目につきます。
サードパーティデータの活用
データや分析ツールを提供する「エクスペリアン」の調査でも、サードパーティデータの利用は少ないことが分かっています。エクスペリアンが独自に調査したサードパーティデータに関して独自に調査した結果では、そもそもサードパーティデータを使用していない、という回答がもっとも多いです。
企業がデータをマーケティングに活用するようになってから、まだそれほど歴史はありません。おそらく、多くの企業が自社に集まるデータの分析やマネジメントに四苦八苦しているのではないでしょうか。まずはそのレイヤーを整えたあとに、セカンドパーティやサードパーティデータの利用が進むかもしれませんね。
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